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　　　　　　　　　　　　ウィング　活動中の浅間火山に接近
　　

　　　　　　　2004年、浅間山は小噴火を繰り返すようになりました。ウィングはその浅間火山を調べに行きました。
　浅間火山は富士山とくらべると、熔岩が粘り気のある「粘っこい」火山です。（安山岩質）
このような火山は規模の大きなマグマが上昇してくると、爆発力をためて一気に爆発することがあります。さらさらした熔岩のハワイの火山では、熔岩が流れてくれば逃げればいいのでほとんど人が死ぬことはありません。しかし、浅間山のような火山が噴火すると「火砕流」などのたいへん危険な現象を起すことがあるので要注意です。江戸時代の１７８３年「天明の噴火」では、「浅間押し」と呼ばれた火山泥流が発生し、村が一つ埋もれただけでなく、川に押し込んだ泥流が二次災害を引き起こし、たいへんなことになりました。
　果たして今度の火山活動は大噴火につながる危険性があるものか？ウィングは現地調べに向いました。

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ウィング　活動中の浅間火山に接近　　　　　　　　　2004年、浅間山は小噴火を繰り返すようになりました。ウィングはその浅間火山を調べに行きました。　浅間火山は富士山とくらべると、熔岩が粘り気のある「粘っこい」火山です。（安山岩質）このような火山は規模の大きなマグマが上昇してくると、爆発力をためて一気に爆発することがあります。さらさらした熔岩のハワイの火山では、熔岩が流れてくれば逃げればいいのでほとんど人が死ぬことはありません。しかし、浅間山のような火山が噴火すると「火砕流」などのたいへん危険な現象を起すことがあるので要注意です。江戸時代の１７８３年「天明の噴火」では、「浅間押し」と呼ばれた火山泥流が発生し、村が一つ埋もれただけでなく、川に押し込んだ泥流が二次災害を引き起こし、たいへんなことになりました。　果たして今度の火山活動は大噴火につながる危険性があるものか？ウィングは現地調べに向いました。
ウィングの火山観察ガイド　　浅間のお山がもくもくしていて変なにおいがしたよ。どこかでこんなにおいがしたな。そうだ！草津温泉でこんなにおいがしたんだ。朝のペンションまわりのお散歩では道路に細い砂利があったよ。鬼押出園のお散歩はおもしろかった。お山は変なにおいでモクモクしていたけど、とても静だったよ。（ウィング）	２００４年１０月の浅間火山・ペンションの屋根につもった火山噴出物・天明火山泥流で転がってきた熔岩塊・噴煙の様子	活動中の様子・新旧の火山噴出物観察　２００４年９月にはいくつか火山灰をまきちらす噴火を繰り返した浅間山。１０月に訪れた時、まだペンションの屋根やトラックの荷台には３mm程度の火山噴出物が乗っている状況でした。　同じ火山噴出物でも、今は北軽井沢で3mm程度のものですが、同じ北軽井沢の別荘地には、家ほどもある熔岩塊がごろごろしています。　浅間山の噴火が大きいものにならないように願うものです。

	２００４年９月の小噴火で飛んできた火山噴出物　10月になってもこのように残っていいました。　トラックの荷台などにもけっこう残っていました。
	黒みを帯びた「岩くず」の状態であり、マグマが直接噴出されたものではないようです。　まだ水蒸気爆発で火口周辺のものが飛ばされてきたという感じです。　火山はいろいろなサイズや形の噴出物をはき出しますが、下の写真も同じ浅間山からの噴出物です。
1783年天明の大噴火で山頂から高速で転がってきた熔岩塊　北軽井沢の別荘地には家ほどもある熔岩の塊が点在している。中にはこの上に建っている別荘もある。	1７８２年天明の大噴火のクライマックス「浅間押し」では山頂から熔岩の巨大な塊を含む噴出物が多量に噴出。　これはハワイの熔岩のようにさらさら流れる「下痢便」のようなものではなく、固いウンコがおならと一緒に勢いよく出てきたようなもの…（表現が下品ですみません）　かなり高温のこれらの岩塊が高速で山麓を落ちる間に土砂を多量に巻き込み、巨大な「熱泥流」となって鎌原村を埋め尽くしました。さらに泥流は利根川上流の吾妻川に突入してこれをせき止め、洪水や泥流災害を広範に引き起こしたのです。　これほど巨大な熔岩塊がごろごろしている風景は日本でも珍しいでしょう。この岩がどうやってここまで来たかを理解するにはかなりの想像力が必要ですね。
浅間山の鬼押し出し溶岩流（１７８３年噴出）九州桜島の大正溶岩流	鬼押し出しの形について　鬼押し出しは鎌原熱泥流の後に、北側山腹を流下った溶岩流です。しかし、火口からの明確な流路が見られないので、「噴出された溶岩岩塊が一カ所に集まり、二次的に溶けて流れ出したもの」とする考え方もあるそうです。浅間山は粘りけのある（安山岩質）溶岩の山であり、そうした溶岩がさらさら流れるよりも、水飴のようにネト～と流れていきます。　そのうちに空気に触れている上の方から冷えて固まっていくので、固まった溶岩を乗せてさらに、ネト～、ガンガラガンガラ…と流れやがて固まるとこんな形になります。　ウィングは同じ粘りけのある溶岩の火山、桜島に行きましたが、よく似た光景を見ました。
浅間山についてもっと詳しく知りたい人へお勧め書籍とサイト（生涯学習として地学を楽しみましょう）
（書籍）嬬恋・日本のポンペイ　浅間山麓埋没山麓総合調査会／東京新聞編集局　特別報道局共編東京新聞出版局　950円　１７８３年の大噴火で埋もれた鎌原村の発掘調査の様子、わかったことが生々しくレポートされています。浅間付近のお土産物屋で売っているのを買いました。（博物館）必ず寄りましょう！浅間山火山博物館　ウィングもバギーに乗ってお行儀よく見学しました。マナーを守れるワンちゃんなら（ケージやバギーで）交渉して入れていただけました。